即席チャンポン[ちゃんぽん研究]

最近はどうやらわが愛するチャンポンもラーメンの一種と言う不当な扱いから多少脱却させてもらえそうな勢いがあるみたい。あちこちからいろんなインスタントチャンポンや生麺タイプのものがでるようになった。この『麺処小川屋』本場長崎の味 チャンポンも最近の商品らしい。もっちり生麺2人前というが、2人前にはちょっとばかり少ないかも。普通のチャンポン屋ならこんなものかもしれない。自分で大量の具をトッピングして、麺が見えないやないかという、ジローラーメンフリークの気分をあじわうことにしましょうか。
肝心な味は麺は十分合格点だとおもう。標榜するもっちり感も十分にかんじられる。少し風味が本場風とちがうようにも思うが、生麺で長期保存と言うハードルを超えていることを
思うと、たいしたものだとおもう。スープは文句無しの美味さ。
ただ野菜をいれることを前提にした味なので野菜なしで
食べる人は少しスープの量を加減したほうがいいかも。このチャンポンはうまいです。我が家の長崎県出身者のグルメ暁ちゃんも太鼓判でした。でも、インスタントとは言えやっぱり野菜と魚介類はたっぷりいれておきたいところです。


麺処小川屋のチャンポン完成時の勇姿。
今回はキャベツ、たっぷり目のモヤシ、かまぼこ、豚肉、うちの庭で取れた四角豆の切り身がはいってます。そしてなんとエビの皆様に特別出演していただきました。いつも冷凍庫にいらっしゃるイカの皆さんがいなかったのが、スープにもう一つのこくとパンチがなかった原因だったと思われます。あとうちの庭で取れたキクラゲ、人参、できれば貝類などいれたかったところ。キャベツももう少し多めに入れたらよかった。でも贅沢は辞めときましょう。十分美味いです。でもチャンポンは麺の太さ、もっちり感、スープ、そして魚介類がポイントです。そして豚肉は必須のアイテムなのです。以前京都のあるチャンポン屋で海鮮チャンポン頼んだ時に豚肉が入ってなかったのにはおどろきました。そもそもチャンポンは海鮮なのです。そして豚肉は当然はいっているのです。さらに貝類や卵、牡蠣などもトッピングされていることもあります。と、まあけっこう贅沢なものであります。なのでチャンポンがラーメンと一線を画しながら発展してゆくにはいろいろ超えなくてはならないハードルがありそうです。麺を大事にするのか、海鮮を必須にするのか、あるいはスープを限定するのか。
個人的には海鮮だけははずさずに麺や具やスープのバリエーションで発展をして欲しいとおもってます。
ただならぬ百花繚乱のラーメンの発展と繁栄を感じるたびに、ラーメンの一種としてラーメンにとりこまれることなくチャンポン独自の発展を遂げてもらいたいと切におもいます。