はるちゃんの『はるばる旅の絵日記展』ベトナム編。

豊中市の『スペース草』で 6月3日(火)から6月8日〈日)まで
スペース草 
http://www7a.biglobe.ne.jp/~space-so/
阪急豊中市駅 北大阪急行桃山台駅からバス10分 東豊中団地前下車すぐ
豊中市豊中4−1−13  電話・ファックス06−6853ー0474

11時〜19時まで 最終日8日〈日)は17時まで
はるちゃんいる時モンゴルパン あります。
絵も売ってます。 ありがとうございました。無事終了できました。スペース草さん 来てくださった
皆さん、ありがとうございました。お世話になりました。



☆水上市場の船
水上マーケットはタイだけじゃない。ベトナムにもあっちこっちにある。
このマーケットは卸売り市場。川の上流や下流のあっちこっちから小船に乗って仕入れに朝早くやってくる。
卸売りの船。船によっては扱っている商品がちがう。面白いのは扱っているものを長い竿のてっぺんに結んであって、
遠くからでもこの船の横につけば何が買えるか分かるようになっている。この船はかぼちゃ?を扱ってるみたい。仕入
たい商品を扱ってる船を見つけたら船ごと近寄っていって交渉する。まとまったらその商品を買い手の船にポイポイと投げてくれる。
その品物を受け取ってお金を払って、つぎに買いたい商品がある船のところへとゆく。
いっぱいいろんな船が集まって、あっちこっちでやり取りがおこなわれてる。
ようやっと戦場みたいな取引が終わってほっとしてるとこ。


☆凧屋さん
ハーティエンの凧はほとんどこの店が供給してるのかな。
バイクでやってきてするするっと竿を伸ばして売り物の凧をつる。風を孕んで
原色の凧が子供たちをさそう。
いちばん安いのんでええから、おかあちゃん
凧こうて。みんなみたいに遊びたいよう。凧あげたいよう。あかんあかん。高いやん。
凧なんか自分で作ったらええやん。  凧は自分で作ったけど、紙も重いしのりも重いし
やっぱりあんまり高く飛ばんかった。高く昇って飛んでいる凧に混じって、ここでも
自作の凧をあげようとしている子等がいた。頑張れ、高くあがれと応援したけど、
やっぱり買った凧ほど高うは揚がらんかった。でも絶対そっちのほうが楽しいって。











☆水辺に立つ家
なぜかいい感じの家でした。もうかなり老朽化してるけど
建具とかええ感じやし、
結構上等なつくりの家やし、僕やったらここにベッドかマットを持ち出して川を行き交う船や人たちを
見ながら一杯やっときたいなあ。川からええ感じの風が吹いてきたりして。
やっぱり洗濯物が干してあるな。ええ生活やんな。





メコンデルタを行き交う船たち




ホーチミンの積み木のビル
人口爆発ホーチミンはもういっぱいいっぱい。
あちこちの通りにも人は溢れているし、道路は車やバイクでいっぱい。
もう上に伸びるしかない。でも住んでる人たちはやっぱり路地の人たちと一緒で、
ベランダにいっぱい花や木を植えていてて
窮屈ながらもほっとする。またまた洗濯物に目がいってしまう。
カラフルやし、かわいいな。

☆洗濯物干し壁の家
洗濯物がこの国ではよく目立つ。日本でも目立つのかな。
なんか洗濯物を干している風情が文化に見えてきた。
気がついたら洗濯物を干している家ばっかりスケッチしてるみたい。
なんというかこの生活感がほっとするのかもしれない。
この家は壁に竹を組んで洗濯物を干すところを作ってあった。
工夫してるね。


☆ずっと川の町
ハーティエン近郊

メコンデルタが網の目のように南ベトナム中を流れてるかというと
そうでもないところもあって、そうでもないところには
えらい人がでてきて、大工事のすえに支流のひとつから運河を引いてきたりしている。
だからやっぱりメコンデルタの水はは網の目のように流れている。
そういうえらい人たちのお陰で
米もできるし、野菜もそだつ。この運河はあるところからまああすぐに流れてそのまんま海へそそいでる。
その両側に街ができて、人もいっぱい住むようになって、あっちやこっちやそっちに
船が往来して物や人が行き来しててにぎやかにぎやか。やっぱり川は道なのだ。

☆観光渡し舟
チャウドック
おれたちゃよ。この船で食ってるのさ。相棒たちが今街に客引きにいってるけどさ。
客をよんでくるまでは昼寝したり、飯くったり、ちょぴりだけどお酒なんか飲んだりさ。
ちょっぴりだよ、ちょっぴり。ほんと。
ま、気楽にやってるよ。日中はさ、暑いからね。観光客もホテルからでてこないよ。
夕方が勝負かな。客がきたらいつものとおりに友達の家に案内して、船の上で養殖してる
魚なんか見せるのさ。おどろくよ。みんな。ほー船で魚養殖してるんだなんてね。
客に魚のえさをやらせるのさ。
ばちゃばちゃって魚がえさを食べるのが面白いんだね。
ま、そこのおばちゃんにはちょっとお金を払うんだけどね。
川に浮かんでる家ってのが珍しいらしんだよ。写真バシャバシャとってるよ。あー川の上にガソリンスタンドが浮かんでるー
なんで驚いてるよ。それから友達のシャン族の村につれていくんだ。織りをやってたり
するんだ。カタカタって手織りの機械で織ってるところをみせといて、勢いで買い物してもらうんだけどね。
最近はなかなか客もシブイね。売れるといくらかもらえるンだけどね。
ま、こっちはこの船の借り代と飯代と酒代になりゃいいか。


☆仕立て屋さんの午後
チャウドック

足踏み式のミシンはまだ現役。しっかりした技術があるみたいで
ぱりっと仕上がったスーツが素敵にウィンドウを飾ってる。
でも、仕立て屋さん本人はTシャツ短パンでアイロンをかけたりミシンを踏んだり。
そりゃなんたって暑いんだもん。こんなに暑い国でもスーツを着ることがあるんだ。
そういやホーチミンのビル街にはいたかも。でも、いちばんのスーツを着る機会は
結婚式ちゃうかな。いなかをバイクで走っていてもあっちこっちで結婚式をみた。
道端にテントを張って、近所のおばちゃんたちが野外で薪でいそがしそうに料理を作ってたり、
わいわいとおっちゃんらが酒を飲んでたり。新郎はぱりっとスーツで新婦は
甘ったるいピンクのウェディングドレス。ちょうと12月1月ごろがベトナムの結婚シーズンなのだそうだ。
そんな注文をこなして仕立て屋さんは一生懸命働いてはった。仕事してる姿と店のたたずまいがええ感じやなと
思ってスケッチをし始めたけど。1月というのにじりじりと照りつける太陽の暑いこと暑いこと。
しまった帽子をもってきたらよかった。タオルを頭にまいでスケッチ、スケッチ。そうすると
またまた子供たちの群れが!!またまた囲まれてしまって質問ぜめ。スケッチブックの前のページを
無理からめくったり、ペンをすっととったり、前がみえないようにわざと立ったり。
まあ、なんとも屈託ない。そのうちに『なんやなんや』と仕立て屋さんも見にやってくる。近所のおっさんも
見にやってくる。おばちゃんたちも見にやってくる。ああだこうだといっぱいなんか言ってる。
一人のおばちゃんがよく冷えたペットボトルの水を持ってきた。『あんた暑いやろ。これ飲みや』って
多分いうてんねんやろうな。めちゃくちゃありがたかった。ぐびっと飲んで、さてもうひとがんばり。
と思って店を見たら、誰も座ってなかったはずの椅子にさっきのおっさんがすわってポーズとってる。
もう椅子は描いてしまってんけどなあ。しゃない、おっさんも描いといたろう。
ポーズとってたとしか思えないそのおっさんはひとしきり時間がたってから、またまたやってきて
ちゃんと自分の姿が描いてあるかどうかチェックしにきた。おーおーなんとわしが描いてあるやんか!なんで
大げさに喜んでた。ほんまは描いてもらおうとポーズとっとったくせにね。ほんま無邪気でええなあ。


☆船のあまいもの屋台
浮かんでる家がいっぱいならんでいるところでは船ごと買い物にいくんか
なとか思ってたら、そうではなくてあんまり家の移動はせーへんみたいで
いろんな船がいろんな物を家に売りに来る。これはどうやら甘いもの屋さん。
えっちらおーちら手漕ぎの船を漕いでゆく。


☆子供とハンモック
どの家にもあるよハンモック。ハンモックはみんな大好き。すずしいもんね。そりゃマッパだもん。
このまんまざぶんと川に飛び込むこともありやね。

☆屋台のフォー屋(米の麺のラーメン屋)へ
手漕ぎの船で移動していた人がやってきた。
船屋台もいろいろある。ベトナムコーヒーを出す店や
おかゆの店、フォーという米の麺をだす店。お客が呼ぶと、すうっと
手漕ぎの船でやってきたり、ババババーとエンジンをふかして飛んできたりする。
見てると狭い船の上で座ったまま何でも作れるようにコンパクトに
うまく工夫してある。水上市場の朝のごったがえしの
時にも手際よく、おかゆや麺やコーヒーを作ってくれて、お客はぱっとすばやく食べたり飲んだりできる。
この時はもうそんな戦場みたいな朝は終わってゆっくりとしてるとこみたい。



☆マーケットから帰る船

船を運転しているにいちゃんと編みかさの女の人との関係はどうやら
タクシーのにいちゃんとお客さん。この人は水上卸売り市場から
しっかり仕入れした品物をもってかえっているところらしい。
地元のマーケットで売るんだろうな。

☆何でも雑貨屋さん
ほんまになんでも売ってる。飲料水、お米、氷、お酒、お菓子、たばこ、化粧品、など
ゆっくりお店の人がお客さんと話しをしてたりで、
売ってるのは物や雑貨だけじゃなくて時間もうってるような気がする。


☆浮かぶ家のリラックスタイム
チャウドック
といってもいつもリラックスしているような川の上の
生活やけど。おかあちゃんは川の水で洗濯したり、
皿をあらったり、薪や炭でごはんを作ったり、船に乗って
市場に買出しにいったりとおおいそがしだ。
でも、おっちゃんらはというと、多分働いたあとに
ゆっくりしているのだとは思うのだが、一向に家では家事は
している様子はない。
この日も昼間っから友達とゆったり酒を飲んでいい調子なのでありました。


☆川べりのボロ家
田舎の家はたいていはこんな感じのボロ家です。
この家の壁もわらぶきです。これから波板トタンへとだんだん
進化していくみたい。


☆川に浮かぶ家
チャウドック
メコンデルタの上流 チャウドックという町はこの地方の
交易の中心地だ。カンボジアとほとんど接するくらいの
上流にありながら、この町を流れるメコンはかなり大きく
この川を上がりくだりする船がこの町の繁栄をささえている。
市場はこれくらいの町にしてはとてつもなく大きく川の港から
運ばれてくるあちこちの物資で溢れかえっている。
そんな町のあちこちに川に浮かんでいる家がたくさんある。
土地がないわけではないと思うのだが、竹や船の上にちゃんとした
家を建ててたくさんの人たちがすんでいる。
この人たちはこの浮かぶ家に住み、ボートで移動し、漁をし、
交易をしている。この家はそのうちのひとつで珍しく陸から歩いて渡れる。
板で桟橋をつけて、家を杭にくくりつけて流れないようにしている。
スケッチしている間にも何人もの人がこの家に入っていった。
いったい何人の人がこの家で生活しているのだろう。
スケッチをいろんな人が見に来た。終わって帰ろうとすると
家の前に洗濯ものを干しだした。どうやら僕がスケッチを終えるのを
待っていたのだ。でも、洗濯もの好きの僕としたらその
洗濯ものも描きたかったな。


☆川辺の散髪屋さん
カンボジア
そうこれはカンボジアなのでした。でも、ベトナムもあんまり変わらずこんな感じの
まるでバス停みたいな小屋に散髪屋があちこちに。どこもロケーションが抜群。
窓からは川の流れや、竹林や向こう岸の建物や植物が
見える。どうやらひげをそってもらってるみたい。散髪屋さんはちゃんとマスクしてるし。でも、水とか
どうしてんのかな。バケツでどっかから汲んでくるんかな。それともタオルで拭いて終わり?
どうやらこの散髪屋さんのマスターもお客さんもバイクでやってくるみたい。
客待ちのときハンモックにゆられてはるのをみたりするし、お客のほうが順番を待つときは
ベンチとか椅子とかあるし、ええ風情やな。おまけにこの店ってドアやシャッターどころか壁もないやん。
お店の人が家に帰るときはきっとローションとか石鹸とか剃刀とかかばんに入れて
持って帰るんやろうな。そういえば暁ちゃんがペディキュアしてもらったり、顔そりしてもらった、
道端エステの店もかばんひとつになんもかんも入れて持ち歩いている店やった。
シンプルでええなあ。マニュキュア屋さんはマニュキュアだけ、顔そりのおばちゃんは顔そりだけやった。
おお簡単な生活。こうでなくっちゃね。


☆貸し自転車屋とフォー屋
ハーティエン
ハーティエンってすっごくきれいな街だった。
観光地?なん?って思うのだけど。まだ観光地にちゃんと
なってないなって感じの町でした。
メコンの支流の大きな川が海にようやっと流れ着いたところにある。すぐ近くには美しい
海岸がある。猟師以外にも釣りを楽しんでいる人たちもいる。でも、これはレジャーという
よりもおかず釣りやなあ。地元も政府もきっとここを観光地にしたいのだろうな。長距離バスの
駅は郊外のこれからいくらでも広げても大丈夫最近ところに新しく引っ越したみいたいだった。
でも住んでいる人らはそんなこと関係なくゆったりと時の流れているのを
たのしんでいるように見えた。
子供たちは毎夕になると街はずれの川のほとりの風がいい感じに吹いているところに
陣取って凧揚げに夢中だ。外国人の観光客はいるにはいるが昼間はホテルでへたばっているのか
めったに見ない。夜になるとぞろぞろとカラオケバーなんかにくりだすのだ。
日中は暑いけどここは川風が気持ちいい街だ。緑もいっぱいあってなんか懐かしい。
僕らもあっちこっちホテルをさがしてうろついて結局最初にいったホテルに泊まることになった。
バイクタクシーのあんちゃんたちは正直に値段も安くていちばん感じのいいホテルをちゃんと教えてくれていた
わけだ。疑った自分がはずかしくなった。
そのホテルの前にあるのが朝はやくから営業しているフォー屋さん。スケッチしているといろんな人が
出たり入ったり、隣の貸し自転車屋の家は子供たちの遊び場になっているらしくって、机の上にのったり、
ハンモックにぶらぶら乗ったり、飛び降りたり、きゃーきゃーとにぎやかにぎやか。
特に下校時になるとスケッチをしている僕の周りに集まって、うるさいうるさい。
ポーズをとって絵の中に入ろうとする女の子たちやスケッチブックの前のページをめくれとかうるさいったら。
でもとびっきり明るい。ひとしきり飽きるとさーっとどこかへ
いってくれるのだが、また次の一団がやってくるという寸法で終わりがないのだ。
ベトナムの小学校は朝7時ごろから始まる部と昼からの部とかがあるようでつねに子供たちが
路地に群がってて子供多いな、元気やないう印象でした。




☆おじいちゃんとおばあちゃんの家
ハーティエン

この家は
川が大きく蛇行して海へそそぐところの近くにあって、家の前は子供たちの遊び場になってる。
いい風が吹くせいかここでは凧揚げがすごくはやってる。子供たちは自転車で遊んでたり、
凧揚げをしたり夕方までたのしそう。
その姿をみながらおばあちゃんとおじいちゃんがお茶を飲んだり、食事したり、
この家も子供たちやいろんな人が出入りしてて楽しそうやった。そうや僕はうらやましいのだ。
こんな家があったらかえりたいなとかきっと思ってるんや。帰る家をさがしてるんかもしれん。




☆ハーティエンの田舎の風景
ハーティエンからしばらくバイクで走る。田舎の風景を見ながら気持ちよく
ツーリングしていたら、
気がついたらカンボジアの国境へきてしまっていた。子供たちが群れて遊んでいたり、牛がのんびり
草をたべていたりでのんびりやなあ。


☆浮かぶ家の食事
いいなこんなお家。
近くの人が遊びにきたのかそれとも家族の食事か。
家の前にはいっぱいの植木。水遣りには困らないやろうね。
ベトナムの人もずいぶん植物好きでぷかぷか浮かんでる家には
必ず植木がある。花もある。とっても素敵な家がいっぱいある。
川を行き来している船の操縦席にも植木が。花が。盆栽?が。

☆夕暮れの我が家
チャウドック
この家ではどんな生活をしてるのかな。冷蔵庫にテレビも見えるな。夕餉の支度をしているにおいや子供たちの
声やテレビの音がする。どんな番組みてるんかな。子供たちには今なにがはやってんのかな。
夕ごはんはなんやろか。
この家に帰りたいな。
ここの家の子供になって、コラッはよ帰ってこなあかんやん。夕飯が冷めるやんか
とかもっぺん怒られてみたいな。