モンゴルの少女

この間の『羊のめぐみ2006』という京都の御所の近くであったイベントで観た『プージェー』という映画がすんごくよかった。
記録映画でストーリーは『遊牧民の現実』という映画やった。探検家の関野さんが何回かモンゴルのパオを訪ねるうちに、パオに住むプージェーという6歳の少女がだんだん成長していく姿と変わっていく遊牧の環境がえがかれている。僕らはのんきに遊牧民はそのまま遊牧していてほしいとか思っていてもいろんな状況がどんどん変わってゆき、そうも行かなくなっていっている。遊牧だけでは生活できんようになってきたり、出稼ぎに都会にいったりしているうちにだんだんいろんなことが変わってゆく。これって何年も前に日本でもあったことやねんなあ。6歳のプージェーは馬に乗って羊の群れを移動させたりもうほとんど一人前の仕事をしている。お母さんんは盗まれた馬の群れを探しに一月も野宿しながらの旅に出ていったりとほんまにカッコええねん。おばあさんは昔の生活を守りながらも、このまんまの生活ではどんどん遊牧では生きられへん環境になってきてしもうて、プージャーには『小学校の教育を受けさせて遊牧以外の生活の手段を手に入れなあかんねん』という。ほんまにそれはそうやねんんけど、おばあさんはやっぱりさみしいやろうな。もう、遊牧は先がないようになってもうてんねんなあ。
つらいなあ。いつのまにか世の中は資本主義しかなくなってしもうて、お金がなかったらなんもできんような世界にどんどんなってるねんなあ。でも、やっぱりそんな世の中はいややなあ。なんとかならんねんやろうか。少なくても自分や大事な人たちのものは自分たちで作ったり、手作りをベースにした生活したいなあ。
この映画おすすめです。